吉川三国志を形態素解析してみた

三国志好きのテリーです。僕の三国志歴をさっと紹介すると、三國無双→小学校の図書館の本→横山光輝三国志→北方三国志→宮城谷三国志という具合です。他にもKOEIの三国志シリーズなど、その他諸々に触れてきましたが、吉川三国志はまだ読んだことがありません。

そこで、吉川三国志をPythonのMecabで形態素解析し、名詞だけ抜いてざっくり感じ取ってみることにします。

形態素解析する際には、あまり意味を持たないような単語は手動でフィルタリングし、名詞のTop20を抜粋しています。

また、外字については※(「广+龍」、第3水準1-94-86)のようになっているため、「水準」という単語が頻出しますが、あえてこれは残しています。

なお、文章ソースは青空文庫さんから取得しております。では、さっそくみていきましょう。

スポンサーリンク

三国志 02 桃園の巻

三国志の始まりといえば桃園の誓いからという方も多いのではないでしょうか。

上位4ワードは堂々の義兄弟達。副題の通りの物語の始まりというところでしょう。一瞬、張飛が1位?と思いましたが劉備と玄徳で割れているだけでした。

頻出度から順当に黄巾の乱と洛陽での董卓騒動が描かれていることがわかります。

以下、Top20です。(単語、頻度)

[('張飛', 317),
 ('玄徳', 268),
 ('劉備', 241),
 ('関羽', 141),
 ('董卓', 116),
 ('洛陽', 77),
 ('何進', 69),
 ('水準', 69),
 ('曹操', 64),
 ('わし', 59),
 ('天下', 57),
 ('では', 51),
 ('まま', 45),
 ('張角', 43),
 ('地方', 42),
 ('盧植', 42),
 ('十常侍', 42),
 ('おれ', 41),
 ('呂布', 41),
 ('官軍', 40)]

三国志 03 群星の巻

さて、やってきました最強の男。ランキングも堂々の1位となっています。

2位の水準はなんだ?と思うかもしれませんが、冒頭述べた通り、第3水準や第4水準の外字が多く登場するためこのように集計されています。

ちなみに、この巻だと李傕のカクや郭汜のシが外字に当たります。

物語としては、袁紹・曹操・孫堅の連合軍vs董卓・呂布でしょうか。

王允と貂蝉がいるのでこの辺りで董卓は永眠ですね。

公孫がランキングされていることから、河北での袁紹とのやり合いも描かれてそうです。

[('呂布', 369),
 ('水準', 352),
 ('曹操', 324),
 ('董卓', 202),
 ('貂蝉', 157),
 ('袁紹', 146),
 ('孫堅', 137),
 ('王允', 86),
 ('玄徳', 78),
 ('公孫', 75),
 ('太守', 73),
 ('太師', 69),
 ('おれ', 63),
 ('長安', 63),
 ('天下', 62),
 ('洛陽', 52),
 ('張飛', 52),
 ('陳宮', 49),
 ('李儒', 47),
 ('李粛', 45)]

三国志 04 草莽の巻

徐州でなんやかんややっている曹操とその間に兗州をとる呂布

徐州を継いだ劉備

江東で躍進する孫策

即位する袁術

曹操を追い払う張繍

あたりがランキングワードから推察されます。

[('呂布', 363),
 ('曹操', 336),
 ('水準', 286),
 ('玄徳', 213),
 ('孫策', 208),
 ('袁術', 143),
 ('張飛', 133),
 ('徐州', 90),
 ('関羽', 73),
 ('太史慈', 72),
 ('おれ', 64),
 ('陳宮', 60),
 ('楊奉', 54),
 ('天子', 49),
 ('袁紹', 48),
 ('大夫', 48),
 ('陳登', 46),
 ('張繍', 44),
 ('紀霊', 40),
 ('なん', 39)]

三国志 05 臣道の巻

急に呂布の頻出度が減りました。曹操に討たれたのでしょう。

関羽の急浮上や顔良の登場から、曹操vs袁紹が本格化しましたね、きっと。

そして関羽千里行が描かれているのではないでしょうか。

[('曹操', 582),
 ('玄徳', 333),
 ('関羽', 293),
 ('水準', 191),
 ('丞相', 139),
 ('袁紹', 126),
 ('張飛', 104),
 ('呂布', 98),
 ('張遼', 71),
 ('徐州', 65),
 ('禰衡', 61),
 ('河北', 57),
 ('顔良', 52),
 ('吉平', 47),
 ('夫人', 43),
 ('陳宮', 43),
 ('天下', 41),
 ('わし', 39),
 ('袁術', 38),
 ('おれ', 37)]

三国志 06 孔明の巻

個人名が副題になるくらいの孔明さん。ついに登場です。

関羽がまだランキング上位ですね。全巻では純粋に関羽の活躍が描かれていて、千里行はこちらかもしれません。

河北、冀州、袁紹、袁譚、袁尚のキーワードからおそらくかの一族は曹操にやられてしまったのでしょう。

劉備は新野にて徐庶にあうも、老婆を人質に取られ曹操に奪われる。そして徐庶は孔明に託し二人は出会うあたりですかね。

そして、孫策はそろそろフェードアウトのお時間のようです。

[('玄徳', 340),
 ('曹操', 318),
 ('関羽', 245),
 ('水準', 167),
 ('袁紹', 149),
 ('孔明', 111),
 ('徐庶', 110),
 ('夫人', 85),
 ('張飛', 83),
 ('孫策', 80),
 ('劉表', 71),
 ('荊州', 66),
 ('先生', 66),
 ('河北', 61),
 ('袁尚', 61),
 ('袁譚', 61),
 ('丞相', 60),
 ('新野', 60),
 ('老母', 46),
 ('冀州', 46)]

三国志 07 赤壁の巻

そして赤壁の戦いへ。。。

ランキングワードを見てもいかにも!という人物がズラリ。

Top3は名前を見るだけで興奮できますね。曹操vs周瑜・孔明という構図がすぐわかります。

それ以降も主要人物がすぐわかる結果となりました。

[('孔明', 394),
 ('曹操', 375),
 ('周瑜', 248),
 ('水準', 242),
 ('玄徳', 241),
 ('魯粛', 131),
 ('孫権', 105),
 ('荊州', 88),
 ('趙雲', 88),
 ('先生', 84),
 ('張飛', 68),
 ('甘寧', 56),
 ('丞相', 52),
 ('蒋幹', 52),
 ('都督', 50),
 ('黄蓋', 50),
 ('関羽', 48),
 ('江夏', 48),
 ('蔡瑁', 47),
 ('では', 45)]

三国志 08 望蜀の巻

赤壁後から南郡での曹仁vs周瑜

西涼における馬超・韓遂vs曹操

劉璋のもとへ向かう劉備一行

この3シーンがメインとなってそうですね。

[('曹操', 386),
 ('玄徳', 342),
 ('水準', 222),
 ('孔明', 204),
 ('周瑜', 201),
 ('荊州', 169),
 ('馬超', 141),
 ('関羽', 98),
 ('孫権', 90),
 ('趙雲', 84),
 ('魯粛', 82),
 ('張松', 80),
 ('丞相', 73),
 ('夫人', 65),
 ('西涼', 62),
 ('韓遂', 58),
 ('張飛', 56),
 ('劉璋', 51),
 ('南郡', 47),
 ('曹仁', 46)]

三国志 09 図南の巻

龐統が頻出なのですが、龐の字が外字で「※(「广+龍」、第3水準1-94-86)」として収録されているため、「水準」が一位となった模様。

そして安定の曹操と玄徳。さらには、ついに五虎将軍がそろいました。

他にも、漢中、張魯、成都、劉璋、夏侯淵、魏王。このワードでおよそ時節が推測できますね。

[('水準', 582),
 ('曹操', 352),
 ('玄徳', 286),
 ('張飛', 172),
 ('黄忠', 164),
 ('関羽', 163),
 ('孔明', 137),
 ('馬超', 135),
 ('荊州', 112),
 ('魏延', 101),
 ('孫権', 84),
 ('漢中', 83),
 ('魏王', 58),
 ('成都', 55),
 ('夏侯淵', 55),
 ('部下', 54),
 ('趙雲', 50),
 ('劉璋', 50),
 ('関平', 48),
 ('張魯', 47)]

三国志 10 出師の巻

曹操おちうワードが極端に減りました。

陸遜、呂蒙というワードから関羽は生涯を終えたようです。

ということは、張飛も、劉備も後を追うように。。。というシーンもあるでしょう。

20位に関興がいるあたり世代交代ですね。

そして曹操も。。。

ここからはほぼ孔明の話でしょうか。南蛮への遠征もこの間で描かれていそうです。

[('孔明', 409),
 ('関羽', 238),
 ('水準', 210),
 ('孟獲', 174),
 ('玄徳', 167),
 ('曹丕', 123),
 ('孫権', 109),
 ('陸遜', 99),
 ('荊州', 93),
 ('曹操', 81),
 ('蜀軍', 65),
 ('丞相', 64),
 ('呂蒙', 62),
 ('成都', 59),
 ('部下', 54),
 ('使い', 52),
 ('大軍', 50),
 ('張飛', 49),
 ('南蛮', 48),
 ('関興', 44)]

三国志 11 五丈原の巻

吉川三国志はここでおしまい。

圧倒的、孔明と仲達(司馬懿含む)です。

流石に劉備も曹操もいませんね。趙雲はほんと長生きです。

泣いて馬謖をきったシーンも、仲達を走らせたシーンもきっと描かれていることでしょう。

次世代を任される姜維もしっかりします。魏延もいますが、馬岱の出番はあまりないようですね。

[('孔明', 698),
 ('水準', 288),
 ('司馬懿', 249),
 ('姜維', 151),
 ('仲達', 145),
 ('魏延', 143),
 ('蜀軍', 123),
 ('祁山', 115),
 ('曹真', 99),
 ('丞相', 96),
 ('魏軍', 66),
 ('大軍', 65),
 ('王平', 65),
 ('馬謖', 56),
 ('長安', 55),
 ('趙雲', 54),
 ('洛陽', 54),
 ('楊儀', 53),
 ('関興', 53),
 ('渭水', 53)]

まとめ

さすがにある程度三国志を知っているので、各巻の頻出ワードだけでだいたいのながれはつかめました。そして、思い出すだけでとても楽しめました。時間を取ることができたらしっかり読んで見たいとも思います。

最後に、全巻を合計した解析結果です。

どうやら三国志は曹操の物語でした。

そして外字多すぎて集計工夫すると少し結果が変わりそうです。

たとえば荀彧の「彧」は外字なので、現手法では彼は集計にはいってきません。こんな人物が他にもいることでしょう。まだまだ楽しめそうです。

[('曹操', 2824),
 ('水準', 2609),
 ('玄徳', 2277),
 ('孔明', 1953),
 ('関羽', 1350),
 ('張飛', 1039),
 ('呂布', 879),
 ('荊州', 581),
 ('丞相', 549),
 ('袁紹', 527),
 ('周瑜', 486),
 ('孫権', 448),
 ('天下', 363),
 ('趙雲', 355),
 ('使い', 338),
 ('董卓', 338),
 ('部下', 335),
 ('孫策', 328),
 ('わし', 327),
 ('二人', 322)]
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク